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ヤマダ提携効果で2期ぶり黒字転換  ベスト電器    連結売上高は1729億9200万円


 地場家電量販大手・株式会社ベスト電器(福岡市博多区千代6丁目、小野浩司社長)の2014年2月期連結決算(連結子会社10社)は、売上高が前年同期比6・1%減の1729億9200万円、経常利益が21億4100万円(昨年は35億7900万円の赤字)で減収増益となった。6期連続で減収したが、2期ぶりに黒字転換した。当期純利益は16億2000万円(同173億4700万円の赤字)。
 当期は直営7店舗(うち海外4店)、FC13店舗(海外のみ)の計20店舗を出店し、不採算店舗は直営26店舗(うち海外3店)、FC48店舗(同6店)の計74店舗を閉鎖。店舗数は直営177店舗(同30店)、FC240店舗(同42店)の計417店舗(昨年度は4971店)となった。ヤマダ電機との資本・業務提携後の新スタイル店舗として、昨年6月にオープンした「マリナ通店」を含む10店舗の既存店をリニューアル。また、全国21店舗をヤマダ電機のテックランド店舗に改装するなど活性強化した結果、運搬費や販売費、一般管理費などが減少し、売上総利益率が大幅に改善され黒字化した。
 事業別では、家電小売業の売上高が計画的な店舗閉鎖の影響で前年同期比6・2%減の1420億2100万円となったが、コスト削減で営業利益は31億6900万円(昨年は20億5000万円の赤字)と黒字化した。家電卸売業は同9・6%減の252億6700万円、営業利益は3億6000万円(前年同期比56・3%減)。クレジット事業の営業収益は6400万円(同36・3%減)となり、営業利益は4500万円(同1・3%減)と減収減益。サービス事業は修理件数増加の影響で売上高は37億1800万円(同20・6%増)、営業利益は700万円と黒字化した。
 2015年2月期の連結決算は売上高1680億円、経常利益30億円、当期純利益25億円を見込んでいる。