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メディア業界向けAIソリューションを提供 ユニゾンシステムズ


MSのクラウドプラットフォーム活用

放送業界に特化したアプリケーションソフトを開発する㈱ユニゾンシステムズ(福岡市中央区荒戸2丁目、今村勉也社長)は3月4日、マイクロソフトアジュール(クラウドプラットフォーム)を活用したメディア業界向けAIソリューションの提供を開始した。
日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームの画像・ビデオ読解や顔識別、文章の聞き取り、翻訳などの機能を、ユニゾンシステムズ独自開発で既存の映像素材管理システム「ジョインビュー」に組み込み、AIが自動的に映像音声をテキストに変換し、文字起こしや多言語翻訳を可能にした。文字起こしの精度を上げるために、独自のソフトウェア処理で音量自動調整をした上で、AI音声解析をする。またライブ映像にも対応しており、追っかけ処理やこれまで手作業だった文字起こし業務を補完し、さらにジョインビューでは、タイムライン情報とあわせて文字起こしされた内容を字幕として表示でき、同時に多言語の自動翻訳が可能となった。すでに中京テレビなど放送局での導入実績がある。月額サービスで基本料金は300万円(初回のみ)、AI活用に応じて従量課金していく。同社では「今後もさまざまな業務アプリケーションにAIを統合し、新しいメディアワークフローの構築を目指していく」と話している。

2019年3月26日発行