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マンホール型基地局の実証運行 NTTドコモ九州支社


沖縄県南城市で

㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、山﨑拓執行役員支社長)は、7月17日から沖縄県南城市でマンホール型基地局の実証実験を始めた。
観光地や景勝地など周辺にアンテナ設置に適するような場所がなく、また人の集まる場所での通信速度の低下への対策や繋がりやすいサービスエリア構築を目的としたもので、今回は高温多雨環境下に耐えうる技術の確立を主眼としている。マンホール型基地局の本格運用には様々な環境で①快適な通信環境を提供できるサービスエリアが確保できる②マンホール上を含むマンホール型基地局周辺の電波の強さが、電波防護指針(※1)に基づく電波法令を順守した値③設置場所の安全基準(※2)に準拠したマンホール蓋の強度、などの条件が必要とされる。
今後、ドコモでは「2018年度内の本格運用をめざし、基地局設置が難しかった地域への通信環境の改善に取り組み、将来的な5Gへの技術の応用についても並行して検討を進めていく」と話している。
※1 電波が人体に影響を及ぼさないために国が定める指針であり、電波の強さの基準値を規定。
※2 本実験では高速自動車国道、または道路管理者が指定する「重さ指定道路」で規定されている規準(最大25t)を安全基準としている。

2018年8月14,21日合併号