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マレーシアにプログラミング教育施設を開設  全教研


アジア戦略強化

学習塾運営の㈱全教研(福岡市中央区赤坂1丁目、中垣量文社長)は12月1日、マレーシア・サイバージャヤ地区に現地の有力IT企業と共同で教育施設「キッズテックセンター」を開設した。
2015年に来日し同社のプログラミング講座を視察したマハティール首相の仲介をきっかけに、これまで現地の有力IT企業ドリームエッジ社(カイリル・アドリCEO)と提携しマレーシア国内で同講座を提供してきたほか、ベトナム、タイ、インド、中国でも同講座を普及させるなどアジア戦略を強化。今回の専用施設の開設により、東南アジアを中心としたプログラミング教育の普及拡大を進め、将来的には日本をはじめ、同講座の受講者が集い国際交流を図るハブ拠点としての役割を目指す。
施設のある都市サイバージャヤは、首都クアラルンプールの南側に位置する郊外都市で、有名IT企業が進出するなど政府主導のIT特別区となっている。キッズテックセンターは地元自治体が運営する共同オフィス「RekaScape」内に開設。センターは延べ床面積約120㎡で、全教研のプログラミング学習講座「プログラミング道場」を軸に、科学実験などのSTEAM教育を学習できる専用施設となっている。オープン当日の記念セレモニーでは、全教研の中垣一明相談役、中垣社長のほか、マハティール首相も来賓として出席。参加した約60人の地元の生徒たちとプログラミングを中心としたワークショップなどを開いた。
中垣社長は「今後海外展開を見据えていく上で、STEAM教育の発信拠点として機能の充実を図っていきたい」と話している。

2019年12月24日発行