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マルキョウと資本・業務提携に向け基本合意  西日本鉄道    5%出資の筆頭株主へ


 西日本鉄道株式会社(以下西鉄、福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は9月4日、食品スーパーマーケットの株式会社マルキョウ(大野城市山田5丁目、斉田敏夫社長)と資本・業務提携に向けた基本合意書を締結した。
 西鉄は現在、子会社の株式会社西鉄ストアと株式会社あんくるふじやで食品スーパーを福岡都市圏28店、北九州都市圏17店、筑後・佐賀地域17店の計62店を展開するなど、流通業が全事業売上高の2割強を占める。一方、マルキョウは創業以来福岡、長崎など九州5県に97店の食品スーパーをドミナント展開してきた。両社は、流通業を取り巻く厳しい競争環境下でさらに成長を遂げるには、地域における他の有力な流通企業との連携が重要と判断。資本・業務提携による相互の経営資源の融合で事業規模の拡大と業務効率の向上を図り、互いの事業基盤をより強固にすることで競争力を強化し、北部九州におけるリージョナルチェーンの構築を目指す。
 現時点で想定している業務提携の項目、内容は、(1)商品の共同仕入、プライベート・ブランド商品の共同開発、店舗資材の共同調達(2)相互の物流センターの有効活用と情報システムの連携などによる物流の効率化、相互のプロセスセンターの有効活用(3)店舗運営ノウハウの共有化、相互の出店ノウハウを活用した店舗展開、人材の交流・人材の共同教育。具体的な条件、推進方法などは、今後協議する。
 また、資本面では西鉄がマルキョウ筆頭株主の斉田キミヨ氏(27・02%保有)から発行済み株式総数の15・0%にあたる普通株式235万2000株の譲受に向け基本合意。12月に正式に資本・業務提携を結び、西鉄が株式を取得すると、西鉄がマルキョウの筆頭株主になる見通し。
 西鉄の2013年3月期連結決算における流通業の営業収益(売上高)は809億7000万円。一方、マルキョウの13年9月期連結の売上高予想は840億円(今年7月30日公表時点)。