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マリンメッセ福岡を中心に伝統工芸の全国大会 経済産業省など


福岡開催は30年ぶり2度目

経済産業省などが主催する第35回伝統的工芸品月間国民会議全国大会(工芸エキスポ)が11月1日から4日まで、福岡市博多区沖浜町のアクロス福岡をメーン会場に開かれる。福岡県での開催は30年ぶり2度目の開催。
工芸エキスポは、国指定伝統的工芸品の振興などを目的に毎年1回全国各地で開かれる大会。今年は博多織伝来777年、久留米絣の創設者・井上伝の没後150年となることから、昨年5月に福岡県が名乗りを上げ、誘致を実現した。大会は初日に記念式典などが行われ、2日から4日にかけ、マリンメッセ福岡をメーン会場に、県内の伝統的産地を持つ市町村をサテライト会場に展示会や販売会、イベントなどが実施される。
メーン会場となるマリンメッセ福岡では、全国から約60の伝統的工芸品の展示・販売会と同時に、県主催のエリアでは、博多織など7品目の国指定伝統工芸品のブースをそれぞれ設け、有名クリエーターらとのコラボ作品や県指定工芸品34品目、九州・沖縄の工芸品の展示・販売会などが実施される。また、若手職人ら青年部による企画展では7つの伝統工芸品を使ったカフェ、大川組子の茶室で八女伝統本玉露を味わうコーナー、博多織や久留米絣を使ったファッションショーなどが企画されているほか、内外から50人のバイヤーを招いた商談会、一般消費者やバイヤーを対象にした産地訪問ツアーなども行われる。
大会事務局を担当する県観光政策課は「東京2020を2年後に控えた今こそ、福岡で開催する意義は大きい。大会を通じて今後の伝統工芸産業の振興につなげていきたい」と話している。

2018年10月2日発行