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マイクロコートとBlueMemeのM&A成約式 九州M&Aアドバイザーズ


週刊経済2025年2月26日発行号

設立後第1号の仲介案件

肥後銀行グループのM&A仲介会社、九州M&Aアドバイザーズ㈱(福岡市博多区博多駅前2丁目、米本明弘社長)は1月31日、株式譲渡による戦略的資本提携が成立した地場システム開発会社、マイクロコート㈱(同市早良区)と東証グロース上場でローコード開発の先駆、㈱BlueMeme(ブルーミーム、東京都)のM&A成約式を福岡市内で開催した。

これは昨年4月に設立した九州M&Aアドバイザーズにとって第1号の成約案件。譲渡企業であるマイクロコートは、地域に密着し企業のDX支援に注力する中、さらに成長するために専門的な知識やスキルを要しないローコード開発で国内市場をけん引するBlueMemeグループ入りを決断。一方、東京、福岡、熊本、沖縄に拠点展開するBlueMemeは、両社の開発リソースを統合した開発対応力や九州地域に密着した案件対応力を強化する。特に力を入れるIT人材育成ではそのノウハウを共有して教育体制を強化し、九州における人材採用・育成の拡大も目指す。

九州M&Aアドバイザーズは当初計画で初年度となる2024年度は認知浸透期間と位置付け、25年度からの仲介実績計上を目指していた。杉本陽介取締役営業推進部長は「グループの力でスピーディーに実現した今回の成約を弾みに、さらに地場企業のお役に立っていきたい」と語っている。

同社は㈱肥後銀行とM&A仲介国内最大手の㈱日本M&Aセンターホールディングス、台湾・玉山(イイサン)フィナンシャルホールディングス傘下の玉山ベンチャーキャピタルが出資。資本金は4億円で、肥後銀が60%、日本M&AセンターHDが35%、玉山VCが5%を出資。本社を博多駅前2丁目のKFG福岡ビル10階に置く。当初計画では25年度に仲介実績7件で売上高1億5千万円、26年度に仲介実績15件で売上高3億円に目標設定していた。