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ポジティブ・インパクト・ファイナンスの取扱開始 西日本シティ銀行


週刊経済2022年10月12日発行

企業のSDGs経営への取り組みを支援

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前1丁目、村上英之頭取)は10月3日、SDGs/ESGに対し積極的な取り組む企業を対象に、企業の事業活動を包括的に評価し、SDGs経営への取り組みを支援するポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下PIF)の取り扱いを開始した。
PIFは国連環境計画金融イニシアティブが策定したポジティブ・インパクト金融原則に基づき、顧客の企業活動が環境・社会・経済に与える影響を分析し、特定されたポジティブな影響(プラスの貢献)の向上と、ネガティブな影響(マイナスの影響)の緩和・低減に向けた、顧客の取り組みを支援する融資。PIFを活用した融資商品は融資金額が1億円以上、融資期間が10年以内、融資利率が同行所定の利率、資金使途が運転資金または設備資金となっている。
同融資商品のスキームは、第三者評価機関の㈱日本格付研究所から、UNEP FIが策定したポジティブ・インパクト金融原則への適合についてセカンドオピニオンを取得している。 同融資商品のスキームにおいては、同行と公益財団法人九州経済調査協会が連携して申し込み企業の事業活動を包括的に分析・評価し、ポジティブなインパクトを拡大するとともにネガティブなインパクトの低減に向けたKPI(重要業績評価指標)を企業と協議し設定する。同行は日本格付研究所に包括分析・評価結果とKPIについて日本格付研究所に第三者意見書を仰ぎ、同行はPIF評価書と第三者意見書を交付し、企業に融資を実行する。融資期間中、同行と九経調が企業のKPI達成状況を年1回モニタリングするなど継続的に支援していく。