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ホテル事業統括室の新設など組織改正 西日本鉄道


週刊経済2023年2月28日発行

〝人財〟確保や育成推進へ

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長執行役員)は、ホテル事業統括室の新設など4月1日付で組織を改正する。
これは取り巻く環境の変化に対応した組織強化を図るとともに、昨年11月に公表した「にしてつグループ まち夢ビジョン2035」の実現に向けて、その最初の3カ年となる第16次中期経営計画の始動に合わせて新たな組織体制を構築していくもの。ホテル事業では市場の激化などに柔軟に対応し、スピーディな意思決定ができる経営体制を構築するため、経営主体を西鉄本体から㈱西鉄ホテルズへ移管。これに伴いホテル事業部を廃止し、ホテルグループ各社を管理・支援するホテル事業統括室を新設する。
グループビジョンの実現に向け、グループ事業の中核を担う〝人財〟の確保や育成を推し進めるため、新たな組織体制を構築する。バス事業の運転士不足という喫緊の経営課題に対応するため、自動車事業本部に「人財戦略推進室」を新設し、人財戦略をはじめとする運営体制や運行計画の抜本的な再構築を図る。また、人事部を中心とした「人的資本経営プロジェクト」を発足し、新たな人財マネジメント導入による基盤作りやキャリア・リスキリング支援の充実、ジョブ型制度導入など、エンゲージメント(従業員の会社に対する愛着心や思い入れ)の高い組織実現を目指す。