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ホテルの枯山水庭園に温泉付き離れ 原鶴温泉観光ホテル小野屋


総工費約3000万円

観光ホテル「ホテルパーレンス小野屋」を運営する㈱原鶴温泉観光ホテル小野屋(朝倉市杷木久喜宮、宮川具久社長)は9月1日、ホテルの枯山水庭園に温泉付き離れ客室『待月庵〜Taigetsuan〜』をオープンする。

今年4月に同ホテルの枯山水庭園にオープンした大人の隠れ家レストラン「寿泉」のコンセプトを踏襲し、築56年の離れ客室を総工費約3000万円かけ改装。日本庭園をより楽しんでもらうことをコンセプトに、メインの和室に加え、室内に日本庭園鑑賞用のカウンタースペースを配置することで2つの場所から異なる形の庭園を眺めることができるという。インテリアは重厚感のある和の設えを大事にしつつ、新たにベッドルームと源泉掛け流しの風呂を備える。ベッドルームのアートは、唐紙の伝統技法を用いながら新しい空間づくりに挑戦する新進気鋭のアーティスト「野田版画工房」によって現代的デザインと伝統的デザインが融合された空間を演出する。

福岡市内の富裕層をメーンターゲットに平均客単価は2万7000円を想定し、初年度売上高1500万円を目指す。通常宿泊価格は大人2人1室利用で3万5000円(税別)。ホテルパーレンス小野屋は「福岡市内・福岡空港から車で約60分のアクセスの良さや、誰でも楽しめる九州初の畳風呂、体に優しい朝食として高い評価を受けるバイキングに情緒あふれる平安風枯山水庭園、広々とした和洋室など、伝統のおもてなしの心を受け継ぎながら安全性と快適さを追求し、誰もが安心できる癒しの宿を目指していく」と話している。

ホテルパーレンス小野屋は1881年12月開業。総客室65室で最大収容人数は276人。同社は1950年8月設立。資本金1000万円。2016年10月期の売上高は7億円。従業員70人のうち正社員は35人。

2017年8月29日発行