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ホテル、会議室、32店舗の複合施設オープン  やずやグループとJLL日本


年間360万人目標に

健康食品通販などを展開するやずやグループ(福岡市南区那の川、矢頭徹社長)と外資系不動産会社ジョーンズ ラング ラサール㈱(略称JLL日本。東京都千代田区、河西利信社長)は3月27日、アイランドシティにホテルや飲食物販店、会場場などの複合施設「island eye(アイランドアイ)」をオープンした。
場所はまちづくりエリアのセンター地区、約7・5haの公募用地で、延べ床面積は約4万7000㎡。ホテル、商業棟、MICE棟、シアターの4棟構成で、ホテルのみ秋の開業を予定する。インバウンド含む観光客をターゲットとしながらも、「普段使い」のテナントも誘致し、ホテルを含む年間来場者数は360万人を目標とする。事業費は未公表。
1万7721㎡の商業棟には、物販7店、飲食15店、食物販1店、サービス9店の計32店舗。特に飲食店では九州初進出の店舗を数多く誘致し、フードコートの「テリハダイニング」には12店舗が集まる。飲食物販だけでなく、屋内パークの「ディノジャングル」や屋内遊園地の「キッズUSランド」、九州最大規模の免税店「博多ベイプラザ」、スーパーの「フードウェイ」など幅広い業態を揃えた。夏頃には都市型バーベキュースポットもオープンする予定。
ホテルは11階建て、全358室で、ファミリー向けと観光客向けの異なる2ブランドで運営する。MICE棟の面積は7132㎡。1300人収容の大会議室1室と、126人収容の中会議室3室を備える。また461人収容のシアターでは、ハウステンボスを中心に活動する歌劇団「歌劇ザ・レビューHTB」が4月から1日2公演を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け延期している。
26日にはメディアと地元住民向けのオープニングイベントが開催され、一斉休校中という事情も相まって多くのファミリーが集まり列を成した。プロジェクトを担当するやずやの蔵本寛大さんは「アイランドアイの『アイ』には、アイランドシティの『目玉』となり、『愛』が集まる場所にしたいという思いが込められている」と名称の由来を説明し、「福岡の新たな観光スポットとして、にぎわいを生み出していきたい」とを語っている。

2020年4月14日発行