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ベルギーTES社とe-メタンに関する包括連携 西部ガス


週刊経済2024年8月14・21日発行号

e‐メタンの導入、活用などの協力を検討

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、加藤卓二社長)は、このほどベルギーに本社を置くe-メタン事業会社・Tree Energy Solutions Belgium B.V.(TES社)とe-メタンに関する包括連携を結んだ。
TES社が海外で進めるe-メタン製造プロジェクトへの西部ガスの協力、西部ガスによるTES社からのe-メタン調達、国内におけるe-メタンの導入、活用に向けた協力などを検討していく。e-メタンはグリーン水素等の非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタン。都市ガスの主成分はメタンであるため、e-メタンを原料として製造した都市ガスは既存のインフラや消費機器でそのまま利用でき、社会コストを抑制したままカーボンニュートラルへのスムーズな移行を可能とするエネルギーとして期待されている。
西部ガスは、「西部ガスグループカーボンニュートラル2050」において、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた「ガスの脱炭素化」への取組みとしてe-メタンに関する取り組みを掲げている。また、「カーボンニュートラルアクションプラン」では、具体的な計画としてe-メタンについての海外サプライチェーン調査等やひびきLNG基地(北九州市若松区)内での実証事業を進めており、昨年12月には、ひびきLNG基地において地域の原料を活用したメタネーション実証事業を始めた。