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ベトナム・ヌンチャックで高級戸建て住宅を共同開発 西日本鉄道


週刊経済2021年9月14日発行

現地大手住宅デベロッパー・ナムロン社と

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は、約7兆ベトナムドン(約339億円)を投じてベトナム・ドンナイ省ヌンチャックで現地大手住宅デベロッパーのナムロン インベストメント コーポレーション(ホーチミン市、グエン・スアン・クアン会長、以下ナムロン社)と共同で富裕層向け高級戸建て住宅を開発する。  これは重点戦略として海外事業の収益拡大を推し進めるため、ベトナム、インドネシア、米国、タイの4カ国で住宅・収益不動産などを展開する一環。今回のプロジェクトでは、今後も高い住宅需要が見込まれるヌンチャックでナムロン社との合弁会社を事業会社とし、約45haの敷地に低層住宅549戸を中心とする住宅を開発する。計画では来年11月に着工し、24年8月に完成予定。同プロジェクト参画にあたり、西鉄では今年8月、合弁会社への出資を目的とした子会社「パラゴン都市開発㈱」を設立している。  ホーチミン市東部に隣接するドンナイ省は人口が約300万人で日系企業の進出も多く、堅調な経済成長と人口増加が続いている地域。近年高速道路や空港の整備に合わせて住宅開発が急速に進むほか、ホーチミン市の不動産価格の高騰や土地供給不足の影響で、今後も高い住宅需要が見込まれている。開発する戸建て住宅はダイフック島内の高級住宅街やゴルフ場に隣接し、風水を重視するベトナムで人気のある川に囲まれた立地で、魅力的な景観が特長。共用部にはプールやクラブハウス、マリーナなどを備え、エリア内には小・中学校や幼稚園、クリニックなどの施設誘致を予定する。富裕層顧客のほか、セカンドハウスや投資目的の顧客を取り込んでいく方針。