NEWS

ベトナムの大手銀行に給与計算システムを提供 ドレミング


ベトナム全土への普及目指す

金融機関向けにフィンテックサービスを展開するドレミング㈱ (福岡市中央区天神1丁目、桑原広充社長)は1月28日、ベトナムの大手銀行・リエンベト郵便銀行に給与計算システムの提供を開始した。
同社は銀行口座を持たない発展途上国の労働者を雇用する企業を対象に、税や社会保険料を控除した手取り給与額を日ごとに算出するソフト「Dreming」の事業化を目指しており、三井情報㈱協力のもと2017年に開始した同行での実証実験を経て正式な開始となった。同行が運営するデジタルウォレットアプリ「Vi Viet」にドレミングのシステムを連携させることで、労働者は日額で働いた分の給与をすぐに受け取ることが可能となり、生活の安定と向上が期待できるという。また、企業側には無償で簡単シフト作成や勤務・有給管理機能も提供していく。
ドレミングでは「3社での協力関係、そして当社のミッションのもと、労働環境の改善に貢献するべく、ベトナム全土に向けて提供エリアを拡大していきたい」と話している。
同社は2015年6月設立。資本金8400万円(資本準備金含む)。従業員10人。勤怠管理や給与計算ソフト開発のキズナジャパン㈱(東京都千代田区富士見、高崎義一社長)の子会社として、フィンテックサービスを手掛ける。2017年4月には、㈱セブン銀行(東京都千代田区、二子石謙輔社長)が提供する「リアルタイム振込機能」にDremingを連携させることで基本合意した。
リエンベト郵便銀行は2011年に郵便貯金サービス会社のベトナム郵便公社内の独立採算組織と、民間銀行のリエンベト郵便銀行が合併して発足したベトナム大手銀行の1行。ハノイ市に本店を置く。スマートフォンを利用したオンライン決済サービスの提供に力を入れている。

2019年2月13日発行