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ベトナムに子会社設立し宝飾品の生産工場建設   サダマツ   8月操業開始へ


 宝飾品販売の株式会社サダマツ(福岡市中央区赤坂1丁目、貞松隆弥社長)は今年5月をめどに、子会社「D&QジュエリーCo.LTD」をベトナム北部のハイフォン市に設立、生産工場を新設する。同社が自社で海外生産拠点を開設するのは初めて。
 人件費の安いベトナムで生産することで、収益の増強を図る。資本金は50万米ドルで、同社が100%出資、宝飾品の製造、加工を担当する。社長は貞松社長が兼務する。工場は8月操業開始で、敷地面積は1,119平方メートル。投資額は約1,000万円で、建築面積など詳細は未定。当初は指輪を月間2,000本生産する予定で、2年後をめどに月間2万本を目指している。従業員は現地で50人採用する。これにより国内で製造するよりも、8,000万から1億円のコスト削減につながるという。これまでは同社が企画・開発・小売を担当し、生産は国内の工場に委託していた。海外では中華人民共和国に維愛國際有限公司(ヴィエール インターナショナル)を設立し、販売している。

 06年2月期中間期売上高は38億8,500万円

 また同社の06年2月期中間連結決算は、売上高が38億8,500万円、経常利益が4,500万円、純損失が1,200万円となった。
 首都圏でジュエリーショップを展開する子会社株式会社ヴィエールを合併したことや九州・山口地区での販売が順調だったことから、売上高は昨年同期より増加している。しかし、商品本部のある東京本社や店舗間の物流経費の重複部分を改善できず、純損益は赤字となった。なお、これまでは非連結中間決算だった。
 今後は国内外ともにスクラップ&ビルドや業態転換を進めながらも、積極的に出店していく予定で、製造販売一体型(SPA)の経営を強化していくことで利益率の向上を図る。商品の企画開発、商品仕入れに関わる部門を集約した東京支社も開設する。通期(06年8月期)は売上高74億9,000万円、経常利益1億5,000万円、純利益8,000万円を見込んでいる。
 同社は1964年設立、資本金7億3,955万円。従業員数は428人(06年1月1日現在)。店舗数は国内にジュエリーショップ、眼鏡店など77店舗、海外(子会社)に8店舗。
 貞松社長は長崎県大村市出身。1961年12月22日生まれの44歳。成城大学経済学部卒。趣味は楽器演奏。