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ヘルス・ラボ社会実験にハタプロ、ドコモを採択 福岡市と福岡地域戦略推進協議会


週刊経済2021年4月20日発行

AI活用した口腔機能訓練

福岡市と福岡地域戦略推進協議会(略称FDC、福岡市中央区天神1丁目、麻生泰会長)は3月30日、福岡ヘルス・ラボの第4期社会実験にロボットベンチャーの㈱ハタプロ(京都市、伊澤諒太社長)とNTTドコモ九州支社(福岡市、齋藤武執行役員九州支社長)による「顔認証と対話AIを活用したオーラルフレイルの意識・行動変容」を採択した。
2社が開発した口腔機能トレーニングができるAI搭載のロボット「ZUKKU(ズック) for オーラルケア」は、自宅でできる口腔機能訓練プログラムを搭載し、訓練中にリアルタイムにAIが利用者へフィードバックなどの声掛けをすることで、訓練効果を引き出す。社会実験では個人宅へ同ロボットを貸し出し、AIが個人の状況に合わせて訓練メニューを提案。また、健康情報などの配信によって利用者の健康に関する知識量を向上させることで、日常生活でも自ら予防に取り組めるよう行動変容を促す。
福岡ヘルス・ラボとは、人生100年時代に向けて、心身ともに健康で自分らしく暮らせる持続可能な社会の実現を目指し、産官学民オール福岡で取り組む「福岡100」プロジェクトの一環。「楽しみながら」「自然に」健康づくりに取り組めること(健康行動の習慣化)が期待できる製品・サービスや仕組みについて、市民の参画を得ながらその効果を検証し、評価・認証することを通じて事業者のプロダクトの普及をサポートしている。昨年8月11日から10月9日で、第4期提案を募集した。