NEWS

プレミアム地域商品券の電子化の合弁設立  SBI、九電、筑邦銀行


週刊経済2021年5月11日発行

全国自治体に導入提案

SBIホールディングス㈱(東京都港区、北尾吉孝社長)、九州電力㈱(福岡市中央区渡辺通1丁目、池辺和弘社長)、㈱筑邦銀行(久留米市諏訪野町、佐藤清一郎頭取)は5月中、プレミアム地域商品券の電子化を手がける合弁会社「まちのわ」(東京都港区、入戸野真弓社長)を設立する。
3社は2019年開催の「第6回宗像国際環境会議」で使用された地域通貨「常若通貨」で電子通貨の取り組みを開始。20年にはうきは市、みやま市など6自治体でプレミアム付き商品券の電子通貨システムを提供してきた。新会社設立で地方の活性化を目指す全国自治体や商工会のニーズを取り込む。
新会社は東京、福岡(福岡市中央区渡辺通2丁目)の2本社体制、資本金は1億3890万円。出資比率は九州電力49%、筑邦銀行5%、SBIホールディングス46%で、筑邦銀行が関係当局の認可等が得られ次第、九州電力34%、筑邦銀行34%、SBIホールディングス32%となる。代表取締役会長には九州電力テクニカルソリューション統括本部情報通信本部の宮島真一部長、社長にはSBI傘下のSBIネオファイナンシャルサービシーズ㈱の入戸野真弓取締役、取締役に筑邦銀行の執行謙二常務が就任する。
3社が提供する電子通貨システムは、プレミアム商品券をスマートフォンから申し込み、抽選、購入、利用、精算までを一貫して利用できるもの。システムは九州電力が提供する基盤を使用、SBIホールディングスの協力のもと、㈱Orb(同、藤本守社長)が開発している技術を使用している。