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フランス・サンゴバン社と鏡の仕入れで継続契約 九鏡 12月からネット販売開始
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鏡・ガラス加工製造の株式会社九鏡(糟屋郡志免町南里、藤村順二社長)は12月8日、フランス王立の鏡面ガラスメーカー、サンゴバン社と契約し、鏡の原板の継続的な仕入れを開始した。サンゴバン社が日本国内の加工会社と鏡の継続的な取り引きをするのは初めて。
九鏡は、サンゴバン社から鏡の原板を仕入れ、オーダーや用途に応じて加工する。仕入れる鏡は従来品に比べて透過性が高いことが特徴で、映る色味が実物に近いという。自社でフレーム付きのメイクアップミラーや姿見鏡などに加工・販売するほか、住宅メーカーなどと共同で商品を企画していく方針。店舗のディスプレーなど業務用の需要も見込む。一般向け商品は、12月から同社ホームページで発売しており、フレーム付きのメイクアップミラー(高さ29・7cm、幅21cm)が1万9800円(税込み・送料込み)、オリジナルのカットを施したデザインミラー(高さ53・5cm、幅40cm)が19万8000円(同)。デザインのオーダーにも対応する。
藤村社長は「世界的な歴史と実績を持つサンゴバン社の高い品質と、当社の加工技術を融合し、最高品位の商品をもってさまざまな鏡の使い方を提案していきたい」。サンゴバン社の日本法人・サンゴバン・ハングラス・ジャパン株式会社(東京都)のベランジェ・デュメ社長は「当社は日本に加工工場を持っておらず、高い技術を持つ九鏡の加工を経て日本の市場に出せるのは魅力的。また、当社と同じく明確なビジョンを持っている企業で、ともに良い商品を作っていけると期待している」とコメントした。
九鏡は1921年創業、51年12月設立。資本金は1000万円。従業員は32人。フランス・サンゴバン社は1665年設立の王立鏡面ガラス製作所で、日本など世界64カ国で自動車用板ガラスなど多方面に展開している。