NEWS

  • 地域

フランスに建設する日本庭園の造園を受託  別府梢風園    7月末完成


 今年12月に創業50周年を迎える造園工事業の株式会社別府梢風園(福岡市東区青葉1丁目、別府壽信社長)は、フランスに建設する日本庭園の造園工事を受託し、6月末に着工、7月末の完成を目指している。
 場所はフランスの首都パリから車で30分ほどの距離にあるラ・セル=サン=クルー市のラ・セル城内。同所は現在、フランスの外務省が所有している。外交や社交の場として日本庭園を造りたいという方針から、在フランス日本大使館が同社に造園を依頼した。敷地面積は約600平方m。庭園内に池や水を用いずに石や砂利で山水の風景を表現する「枯山水」様式で造園する。左側を「清浄の庭」、右側を「無限の庭」と題し、左右で雰囲気の異なる庭園を造り、中央には、17世紀のフランスで造られた岩組の洞窟を設置する。別府社長は「日本庭園の文化や歴史を海外にも発信していきたい」と話している。
 同社は1965年創業。これまで中国のほか、南フランスのモナコ公国で欧州初の日本庭園を手掛けた実績を持つ。資本金8500万円。従業員数は約20人。