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フラバンジェノールに育毛作用 東洋新薬


日本食品科学工学会で発表

健康食品受託メーカーの㈱東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)は、このほど機能性素材のフラバンジェノールに、育毛作用の可能性を確認したことを、日本食品科学工学会(8月22~24日開催)で発表した。
フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に植林された海岸松の樹皮から抽出した独自開発の機能性素材。ポリフェノールを豊富に含んでおり、抗酸化作用や血流改善作用のほか、近年は強力な美白作用や抗シワ作用が確認されるなど各分野で注目を集めている。
今回は同社が九州大学大学院農学研究院の片倉喜範准教授との共同研究で、同素材の育毛作用の新たなメカニズムとして、皮膚の最外層である表皮に存在し、毛髪の成長を促す「テロメラーゼ」という酵素を活性化することを確認。テロメラーゼの活性化は、毛のもととなる細胞を増加させることによって毛髪の成長を促進するため、従来の育毛剤とは異なり、薄毛の原因に限らず、男女ともに効果のある育毛剤の開発が期待されるという。
同社では「今後もフラバンジェノールの機能性を探求し、機能性を活かした商品の開発を通じて、一人でも多くの方の生活の質(QOL)の向上や健康の維持・増進に貢献していきたい」としている。

2018年9月19日発行