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フィリピンで冷暖房システムの特許を取得  KFT    世界で11カ国目


 アニーグループで、セラミックを使用した冷暖房システムを展開するKFT株式会社(福岡市博多区店屋町、二枝崇治社長)は9月29日、フィリピンで冷暖房システムの特許を取得した。世界で11カ国目。
 特許を取得したのは、同社が開発した「光冷暖システム」。壁、天井と熱を放出する装置(ラジエーター)の表面に特殊セラミックコーティングをすることで、遠赤外線の放射、吸収、再放射を効率よく活用し、従来のエアコンに比べ、風や室温のむらが無く、光熱費や二酸化炭素排出が削減できる。2009年から販売を開始し、住宅や病院、商業施設などの建築物や農業分野で活用されている。特許は日本のほか、世界では12年7月のロシアを皮切りに、アメリカ、オーストラリア、カナダ、シンガポール、台湾、中国、香港、ニュージーランドで取得している。現在は、東南アジアを中心に商談が進められており、同社では「健康に寄与するために、まずは人が長時間滞在する病院や美容室、ホテルなどに導入されることで役立ちたい」と話している。
 同社はグローバル展開を視野に14年8月、「石の癒株式会社」から現社名に変更。1999年3月設立、資本金1億円、決算期2月、従業員約140人。