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ピッチコンテスト大賞に宮崎発「焼酎ウェブメディア」 西日本新聞社
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週刊経済2021年12月7日発行
地場からはYE DIGITAL
西日本新聞社(福岡市中央区天神、柴田建哉社長)は11月25日、創業支援施設のフクオカグロースネクストで、スタートアップ企業にビジネスアイデアを募るピッチコンテスト「X‐kakeru(かける)2021」の成果報告会を初開催。大賞は焼酎に特化したウェブメディアを提案したLocal Local㈱(ローカルローカル。宮崎県日南市、石橋孝太郎社長)が受賞した。
「地域づくり」に西日本新聞社グループの紙面や販売網を有効活用する目的で開催したプログラムで、同社初の取り組み。県外含む72件の提案が集まった。ローカル社のほかにオンライン日本語授業のボンド㈱(東京都)、フィットネスアプリ開発のFunLife㈱(東京都)、システム開発会社の㈱YE DIGITAL(北九州市)3社が優秀賞、IoTソリューションの207㈱(東京都)、MAAS事業のボールドライト㈱(東京都)の2社が特別賞を受賞した。福岡県内の企業はYE DIGITALのみ。大賞を受賞したローカル社は、焼酎に特化したWebメディアを西日本新聞社と共同運営する提案で、コロナ禍で痛手を受けた地域の酒蔵の支援を主目的に、クラウドファンティングを活用した商品開発、焼酎コンテンツを起点とした自治体向けのソリューションなどを計画している。選考理由については、「酒蔵支援を通じたコロナ禍からの復活というメッセージ性がある上、地域の歴史や文化的象徴を守ることにもつなり、社会性も高い」と評価している。6社のビジネスアイデアは今後、西日本新聞社と協働で具体化を目指していく。
柴田社長は報告会のあいさつで、「我々のネットワークを活用してもらうことで、さまざまな可能性が広がる。地域のために色々な挑戦に取り組んでいく」と話している。