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ピッキングシステムを発売 エム企画


週刊経済2024年2月20日発行号

初年度は10社への導入目指す

コンピュータシステム設計・開発・販売の㈱エム企画(福岡市中央区荒戸1丁目、松浦昭人社長)は1月26日、デジタルピッキングシステムを発売した。
弁当や給食の製造販売事業者向けで、老人ホームなどに食事を届ける際、食材の梱包作業者が必要な食材を必要な数だけ正確に梱包できるシステムとして開発した。名称は「テブラピック」。梱包作業者は米ゼブラ社製のAndroidウェアラブル端末「WS50」を腕に取り付けて作業する。その日に必要なメニューのQRコードをウェアラブル端末でスキャンすると、端末画面にメニューに必要な食材が都度表示され、各食材が入ったパウチに印字されたQRコードを端末でスキャンしながら梱包していく。これにより、間違えて類似食品のパウチをスキャンすると端末から作業者に通知されるため、梱包ミスを防ぐことができる。また、端末に紐づいた管理用パソコンには誰が作業したか、作業日付、作業に要した時間、どの食材をどれだけ梱包したかの情報が蓄積されていくため、梱包スタッフ数の配置調整などが容易になる。導入価格はソフト代が220万円(税込み)、ウェアラブル端末が1台23万円(同)で、初年度は10社への販売を目指す。同社では「いまだにピッキング作業は紙の伝票を見ながら進めるケースが多く、一人が食品を読み上げ、もう一人が食品をピッキングして伝票にチェックを入れる作業が必要だが、当システムを活用すれば人員や作業時間を大幅に削減できる」と話している。