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パリのライフスタイル商品販売会社と協業 ローカルフードサイクリング


ヨーロッパ市場に向けに

都市型コンポスト(生ゴミ堆肥化容器)の販売を手掛けるローカルフードサイクリング㈱(福岡市東区、平由以子社長)とライフスタイル商品開発販売の㈲TOIRO(フランス・パリ、川波朋子代表)が協業し、12月18日からヨーロッパ市場に向け都市型コンポストの販売を開始した。
両社は世界13カ国でソーシャルビジネスを展開する㈱ボーダレス・ジャパン(東京都新宿区、田口一成社長)のグループ会社。ローカルフードサイクリングは、都市に住みながら生ごみの堆肥づくりができるバッグ型コンポストを開発販売している。今回の協業は、ローカルフードサイクリング監修のもと、TOIROがフランスで製造した「LFCコンポスト PARISエディション」を販売していく。新型コロナウイルス感染拡大によるヨーロッパでの外出規制を背景として、自炊率の上昇で家庭の生ゴミ排出量が急増。また、在宅時間の増加から従来以上にベランダ菜園への関心が高まっていることから、課題解決に向けて協業に至った。ヨーロッパ市場向けに販売する商品名は「LFC コンポストセット PARIS エディション」。バッグ本体と内袋にヨーロッパの気候を鑑み、コンポスト内が適温を保つように厚さ2ミリの再生素材不織布を採用。またヨーロッパでは、ゼロ・プラスチック生活がスタンダードになってきており。商品の梱包材にはプラスチックを使用せず、100%再生紙・リサイクル可能素材を用いて環境配慮を徹底している。価格は43・93ユーロ(日本円で約5500円)。TOIROのウェブサイトで販売している。
平社長は「今後は東京やパリをはじめとした都市部を中心に販売活動を展開しつつ、食循環を実現するため、堆肥の受け入れ先となる市民農園や団体との提携を推進していく。また利用者同士の交流を促すべく、2社合同での初心者向け講座やコミュニティの利活用を実施予定」と話している。

2020年12月29日発行