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パナソニックグループと共同で自動会計システムの実証開始 トライアルカンパニー


小商圏型店舗での導入視野に

SCトライアルを経営する㈱トライアルカンパニー(福岡市東区多の津1丁目、楢木野仁司社長)は2月19日から、パナソニックスマートファクトリーソリューションズ㈱(大阪府門真市、青田広幸社長)と共同で、業界初となる自動会計システム「ウォークスルー型RFID会計ソリューション」の実証実験を開始した。

同社が取り組むスマート決済システム開発の一環で、実証はトライアル本社内の実験店舗「トライアル ラボ店」で実施する。同システムは、トライアルが発行しているプリペイドカードの情報を事前にスキャンし、RFIDと呼ばれる電子タグが貼り付けられた商品を持って会計レーンを通ることで商品を読み取り、自動精算するもの。会計・決済にかかる時間の目安は5秒程度で、レジ待ちにかかる時間短縮や人件費コスト削減、人手不足の解消を図る。また、商品管理面では個々の電子タグ情報を管理することで欠品や期限切れによる廃棄ロスを防ぐほか、メーカーや卸、物流側とデータが共有できれば、製造から小売までのサプライチェーン全体が効率化できると見込んでいる。実験店舗には飲料や弁当など約1000アイテムを揃えており、同社の従業員を対象に1日約200人の利用を想定している。まずは3月6日までの18日間の実証をもとに、費用対効果や利便性などを検証し、18年前半から展開を開始する小商圏型店舗での将来的な導入を視野に入れている。

グループでソフトウエア開発事業を手掛ける㈱ティー・アール・イーの西川晋二社長は「これまでにもITを活用した流通小売業務の改革に取り組んできたが、少子高齢化による人手不足などの課題は避けて通ることができず、決済業務の改革は喫緊の課題となっている。将来的には無人店舗の形態にも適用できる新たな決済方式として、効果や課題を見極めていきたい」と話している。

2018年2月27日発行