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バジェット・レンタカーで新韓ハウスカード決済  イデックスオート・ジャパン    業界初、九州全店などで


 石油製品販売大手の株式会社新出光のグループ会社で、オート(自動車関連)事業を展開する株式会社イデックスオート・ジャパン(略称IAJ、福岡市東区多の津3丁目、高田敏道社長)は11月1日、レンタカー業界で初めて、九州全県の25店舗をはじめとする「バジェット・レンタカー」店舗で韓国「新韓(しんはん)ハウスカード」による決済の取り扱いを開始した。
 新韓カードは韓国国内で発行枚数2500万枚にのぼる会員数・取扱規模においてトップのカード会社。そのうちVisaやMasterなど国際ブランドが付帯されず、韓国国内での利用を目的としたハウスカードが約40%、1000万枚を占めている。韓国でのクレジットカード利用率は約65%と高く、同ハウスカードも近年利用率が高まっていたが、日本国内で利用できなかったため、韓国人観光客の消費行動抑制の一因と考えられてきた。今回、同ハウスカードの日本国内利用ができる新たな仕組みを提供する九州カード株式会社(同区博多駅前4丁目、小石原冽社長)と連携することで、国内レンタカー業界で初の新韓ハウスカード決済受入が可能となった。
 同ハウスカードが決済可能なバジェット・レンタカー店舗は九州25店舗のほか、北海道、宮城の4店舗の計29店舗。新韓ハウスカードのユーザーは利便性が向上するほか、現金や国際ブランドカードより安い手数料で支払いが可能になるなどのメリットがある。IAJでは「何より、レンタカーで自由に観光できることで、訪日韓国人観光客の満足度向上とリピート効果が期待できる」と話している。
 IAJは2011年10月にイデックスグループの自動車関連事業を統合し発足。資本金は1億円で、新出光が100%出資。従業員は約170人。子会社に、メルセデス・ベンツ正規販売店運営の株式会社シュテルン福岡を持つ。世界大手のレンタカー会社、バジェット・レンタカーの日本総代理店として全国に直営・FC展開するバジェット・レンタカー事業を中核事業に、中古車や輸入車販売、保険など自動車関連のサービスをワンストップで提供する。