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ハウス食品福岡工場にガスコージェネシステムをモニター導入 西部ガス
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システム普及とグループのエンジニアリング力向上へ
西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)は8月3日、ハウス食品㈱福岡工場(古賀市)に、高効率ガスコージェネレーションシステムをモニター導入した。
今後のガスコージェネレーションシステムの一層の普及のために、システムの運転データの収集や分析とともに、西部ガスグループのエンジニアリング力の向上を目的としたもので、システムの名称は「XIA(クロッシア)※1」。発電出力/効率は390kW/40・3%(LHV基準※2)、 蒸気回収熱量/効率は224kW/23・1%(同)、 温水回収熱量/効率は190kW/19・6%(同)、 総合効率は83・0%(同)。今回のモニター導入では、グループ会社の西部ガステクノソリューション㈱(同市東区東浜2丁目、下村彰社長)が一括してメンテナンスを担当し、システム管理やシステム導入による電力のピークカット、ランニングコストの削減、CO2削減などを図る。
高効率ガスコージェネレーションシステムは、都市ガスを燃料として発電するとともに、発電時に出る廃熱で蒸気や温水を発生させ、製品の製造や給湯・冷暖房などに利用する高効率エネルギーシステム。ハウス食品福岡工場は、カレールーやインスタントラーメンを生産する西日本の基幹工場で、今回設置したXIAで発電した電力は工場稼働の電力の一部を、発電時に発生する熱は製造ラインで使用する蒸気、温水の一部をまかなう。
※1 XIAは東京ガス㈱と東京ガスエンジニアリングソリューションズ㈱が共同開発したガスコージェネレーションシステム。400kWクラスのガスコージェネレーションシステムの中でトップクラスの総合エネルギー効率を有し、BOS(停電時も起動して発電できる)機能を標準搭載しているため、エネルギーセキュリティの強化にも貢献する。なお、60㎐機の設置は今回が初めて。
※2 LHV(低位発熱量基準)とは燃料ガスを完全燃焼させたときに生成する水蒸気の凝縮潜熱を発熱量に含めない熱量。
2020年8月25日発行