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ドローン測量サービス会社と資本業務提携 九電工
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週刊経済2024年10月30日発行号
バイオマス燃料確保に活用
㈱九電工(福岡市南区那の川1丁目、石橋和幸社長)は9月、産業用リモートセンシングサービス企画・開発・販売の㈱スカイマティクス(東京都中央区、渡邉善太郎社長)と資本業務提携した。
スカイマティクスは主力商品として、衛星やドローンなどのリモートセンシングデバイスで取得される地理空間情報と時系列情報を処理解析するクラウド型ドローン測量サービス「くみき」を開発・販売。くみきは、ドローンで撮影したデータから自動的に三次元点群データなどの地形データを生成することにより、測量業務と現地調査業務を効率化するサービスで、約20業種、4万件を超える現場で利用されているという。
両社は現在、九電工グループで運営している木質バイオマス発電所で燃料となる森林樹木の賦存量(資源の理論的総量)を解析するため「ドローン画像と衛星画像の類推適用解析による森林資源量解析」の研究開発プロジェクトを共同で実施している。これまでは、人手による目視やドローンによる測量をしてきたが、対象の森林エリアが広大であることや道路が無い場所も多いため、把握が困難なケースも多いという。そのため今回の研究開発では、ドローン撮影によって得られた画像のAIデータを利用することで、これまで衛星画像では詳細が不明だった樹種・本数・幹材積などを類推し、広域の森林資源量を解析することが可能になるとしている。