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ドレッシング新商品やパスタ関連商品が好調 ピエトロ


経常利益は前年同期比38・8%増

東証1部上場でドレッシング製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)の2018年9月期上半期(中間期)連結決算は、売上高が前年同期比2・8%増の50億7400万円、営業利益が37・5%増の4億1000万円、経常利益が38・8%増の4億800万円で増収増益となった。
食品、レストラン両事業ともに堅調に推移し増収を確保。利益面では売上高の増加により売上総利益が増加し、レストラン事業の利益改善や販売管理費抑制に伴い、営業利益、経常利益ともに大幅な増益となり、最終利益も67・2%増の2億5800万円となった。
食品事業では、ドレッシング商品は夏場の野菜高騰の影響を受け、主力商品「和風しょうゆドレッシング群」が伸び悩み、今年3月末の9商品終売による2億円の減収の影響もあったが、前期発売した「焙煎香りごま」と新商品「レモンとたまねぎ」が1億3000万円増と大きく貢献し、前年同期比0・4%減と前年並みの売上高を確保。パスタ事業は、今年春にリブランディングした「おうちパスタ」シリーズが前年同期比2・13倍と大きく伸ばし、同45・0%増となった。この結果、食品事業の売上高は2・1%増の36億3100万円となり、セグメント利益は新商品や育成商品の導入による販促関連費用が増加で3・4%減の10億3400万円となった。
レストラン事業は、今年4月にグランドメニューを改定し、メニュー数は絞り込みながら、ランチメニューの多様化、サラダメニューの充実や健康メニューの強化などを図った。閉店による8300万円減収の影響もあったものの、、既存店舗が来客数、客単価ともに前年同期を上回るとともに、ミスタードーナツ事業の貢献もあり、売上高は5・1%増の13億円6000万円となった。利益面でも、直営店売上高の増加に伴い売上総利益が増加し、個店別に細かな原価を含めた経費管理を行ったことや不採算店の閉店効果もあり収益が改善し、セブメント利益は4100万円(前年同期は3600万円のセグメント損失)と5期ぶりに黒字に転じた。その他(本社ビル等の賃貸)事業は、売上高が1・4%減の8300万円、セグメント利益が0・2%減の4500万円だった。

2018年11月6日発行