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データセンター事業のキューデンインフォコムを合併 QTnet


合算売上高は605億円、9月博多区に新DC

九州電力グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は7月1日、同グループでデータセンター事業などの㈱キューデンインフォコム(以下Qic、同区渡辺通2丁目、赤坂英博社長)を吸収合併した。
これは競争環境の厳しい情報通信事業分野において、通信回線サービスとデータセンター事業のトータルソリューション提供などによるグループ一体となった競争力強化と、リソースの集中による収益基盤の強化を図るもの。両社合算の売上高は605億3200万円、経常利益は35億4900万円(以上2019年3月期)、従業員数は729人(今年6月時点)。今後はQicが建設していた博多区の新データセンターの運用を9月に開始するなど、新体制のもと一丸となって合併による事業機会の拡大や顧客価値の向上、技術・営業力の向上などのシナジー効果を発揮させ、情報通信事業を通じて「九電グループ経営ビジョン2030」の経営目標達成の一翼を担う。
キューデンインフォコムは2000年9月設立。資本金は4億8000万円で九電の100%出資。従業員は59人(今年6月時点)。福岡市内近郊にデータセンター2拠点を設け、データセンター事業やITコンサルティング事業などを展開。2019年3月期は売上高が31億7700万円、経常利益が2億9600万円だった。
QTnetは1987年7月設立。資本金は220億2000万円で九電の100%出資。従業員は670人(今年6月時点)。九州を地盤に個人向けの光ブロードバンドサービス「BBIQ(ビビック)」や格安モバイルサービス「QTモバイル」、創業以来の法人向けデータ通信をはじめとした自治体・企業向けサービス「QT PRO」などの通信事業を展開。2019年3月期は売上高が573億5500万円、経常利益が32億5300万円だった。

2019年7月9日発行