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デジタル活用のモビリティサービス構築で連携 JR九州、第一交通、西鉄


週刊経済2021年10月19日発行

北九州で展開開始

九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)、第一交通産業㈱(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)、西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は10月6日、デジタルを活用したモビリティサービスの構築に関する覚書を締結した。
社会変革への対応、シームレスで利便性の高い交通ネットワークの実現を目指し、デジタル技術の活用を3社で連携して検討していくことに合意したもの。すでに各社ともICTを活用して複数の交通手段を連携させ、予約・決済まで進めるMaaSの活用に取り組んでいる。今回の協業では地域や観光地での移動の利便性向上や既存公共交通機関の有効活用、高齢者の外出機会の確保、スマートシティの実現など、3社のデジタル資源を活用してより良い地域交通ネットワーク構築に連携して取り組む方針。まず、3社が強固な地盤を持つ北九州市を中心に展開を進める。具体策として同市の様々な観光施設を楽しめる周遊パスポートとJR九州の列車、西鉄バスの乗車券、第一交通タクシーの特典クーポンをセットしたデジタルチケットを11月1日に発売。また、高齢者を対象に第一交通タクシーを活用したJR九州と西鉄が運営する商業施設の買い物支援サービスを展開する。