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デジタルモビリティサービスのFutureに出資 QTnet


週刊経済2021年11月2日発行

超軽量電動3輪バイク製造やシェア事業に実績

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は10月13日、 デジタルモビリティサービスを展開するFuture㈱(東京都港区六本木7丁目、井原慶子代表取締役CEO)に出資したと発表した。
Futureは、超軽量スポーツ電動3輪バイクの製造からシェアシステム構築までの自社開発体制と、愛知県春日井市や三重県多気町などでのシェア事業の実績を強みに持つ企業。電動小型モビリティは、コンパクトで小回りが利き運転しやすいことから幅広い年代での活用が可能で、全国で官民挙げて実証実験が実施されるなど、地域の手軽な新たな移動手段として注目されている。また、環境性能にも優れており、低炭素・カーボンニュートラル社会に対応する環境にやさしい次世代の移動手段としても期待されている。QTnetは今後、Futureが運営する電動小型モビリティが、ICT・通信ネットワークの利活用の幅を広げる有望なユースケースとなることを期待しており、出資を通じてその事業を支援していく。 Futureは昨年10月設立。資本金9794万円。井原CEOは元レーシングドライバーで、2018年6月から日産自動車㈱の社外取締役も務める。開発した三輪電動バイクにはレーサー経験を生かして設計したサスペンションを前輪に採用するほか、車体には炭素繊維強化プラスチックなどを使い、自転車並みの軽さを実現しているという。