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テレワーク、5G特需で売上高4・2%増の440億円  三井ハイテック中間期決算


利益指標も黒字化

半導体部品製造の三井ハイテック㈱(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の21年1月期第2四半期決算(20年2月~7月)は、売上高は前年同期比4・2%増の440億4100万円、経常利益は7億8600万円(前年同期は600万円の赤字)で増収黒字化だった。
新型コロナの影響で自動車の販売台数が落ち込み、車載用半導体の需要は縮小したものの、テレワークの広がりなどからパソコン、タブレット、無線LANなどの情報通信機器向け半導体は需要が拡大。中でも5G向け半導体の需要は旺盛で、増収を下支えした。電子部品事業の売上高は前年同期比8・9%増、電気部品事業の売上高は同3・7%増と主力事業はいずれも堅調だった。また、前年同期は営業赤字だった電子部品事業が黒字化したことで利益指標を押し上げ、中間純利益は5億3千万円(前年同期は2億3200万円の赤字)に改善した。
通期の見通しは、新型コロナが需要に与える影響が流動的であることから、現段階で未公表。ただ、当期業績にも表れているように、不透明なのは下振れの見通しだけでなく、コロナ禍に関連した特需なども見られている。

2020年9月23日発行