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テレビ会議システムのレンタル開始で1万地点導入へ 長崎市のドリームバンク 4拠点セットで85万円
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テレビ会議システムなどを開発販売する株式会社ドリームバンク(長崎市銅座町)は六月中旬から、テレビ会議システムの導入費用が一地点に付き月八千円の格安レンタルサービスを開始した。今年度で一万地点、約二千五百社への導入を目指す。
これまでも四拠点セットで八十五万円という他社製品より半値以下の料金体系で販売してきたが、レンタル事業の開始でさらなる導入拡大を図るもの。同事業は約一年前に開始し、約三百カ所に導入実績を持っていたが、レンタルサービスをスタートしてから約二週間で百三十カ所と契約したという。
同社のテレビ会議システムの名称は「ドリームマジック」。大手の製品が専用機器を要するのに対し、一枚のCDーROMをパソコンに読み込ませて市販の小型カメラをセットするだけで起動する。専用機器を生産するコストがかからないため、大幅に導入コストを削減することができるという。もともと韓国のベンチャー企業が開発した商品をベースにカスタマイズし、今期から自社製品として販売開始。データ圧縮技術に優れ、高品質なテレビ会議画像を実現している。
来春までに飲食新業態を福岡、上海に出店
また、アミューズメントレストラン「JーPOPカフェ」を展開する株式会社ジェイ・ポップ・カフェ(東京都)と提携して、九州・アジア地区エリアフランチャイザー権を取得した。来春までに、同社が手掛ける飲食事業の新業態として、福岡市都心部と中国上海に出店を計画している。
同社はすでに、自社および関連会社・有限会社スペースタイムカンパニー(長崎市、同社長)で「牛角食堂」、「土間土間」のFC店を経営するなど飲食事業を展開してきた。これに同社が主力事業として手掛けているIT関連事業のノウハウをミックスさせ、新業態として出店を計画する「JーPOPカフェ」で新たなビジネスモデル形成を目指す。「JーPOPカフェ」は現在、東京渋谷区、港区、鹿児島、台湾台北市に店舗がある。国内大手レコード会社と優先契約を結び、国内のメジャーミュージシャンのプロモーションビデオや音声・画像をいち早く店内の大型スクリーンで流すといった付加価値をウリにしている。
同社のIT事業は、テレビ会議システム、ビデオ編集ソフト、遠隔監視システム、遠隔サーバー監視システム、ビデオ・オン・デマンド、携帯電話ショップ、レコード会社「博多レコーズ」の七つ。これらのIT技術を飲食事業に落とし込むことにより、全店舗を大型スクリーンでつなぎ、遠距離に離れていても双方向通話や編集画像の同時上映などを実施することができるなど、これまでにないサービスが実施できるという。
福岡、上海の出店に関しては、フロア面積が三百~六百平方メートル程度、若者が集まる都心部で、約一億円のコストで出店する計画。直営出店はこの二カ所だけで、郊外型などはFC希望者を募り展開していくという。
2005.08.17発行の速報誌『週刊経済』より