NEWS

  • 地域

テクニカルプロに事業承継支援資金を融資  日本公庫福岡西支店    経産相認定企業が対象


 株式会社日本政策金融公庫福岡西支店(福岡市中央区大名1丁目、白倉和弘支店長:以下、日本公庫)は2月1日、中古自動車部品販売業のテクニカルプロ株式会社(那珂川町今光7丁目、黒崎慎一社長)に対し、事業承継に必要な株式取得資金を融資した。融資額は非公開。
 中小企業経営承継円滑化法に基づき、経済産業大臣の認定を受けた企業の事業を承継する従業員に対して「事業承継・集約・活性化支援資金」を活用。承継会社の株式取得資金を融資し、事業継続を支援するのが目的。テクニカルプロは1983年1月に創業。資本金は1000万円、従業員数は9人。主に中古自動車部品の卸売を手掛けてきたが、創業者の高齢化に伴う後継者不足が表面化。事業譲渡など模索したが、金額面で折り合いがつかず廃業を検討していた。取引先からは事業存続を求められ、当時従業員だった黒崎社長が代表で事業継承することになったという。
 今回、後継者の資金調達の一環として、同社取引先の福岡銀行が支援し、日本公庫が同制度を活用した形で融資を実行している。なお、「事業承継・集約・活性化支援資金」概要について、対象者は事業譲渡・集約・株式譲渡などで事業や企業を承継する個人。融資額は7200万円以内(うち運転資金4800万円以内)、返済期間は設備資金20年以内、運転資金7年以内となっている。