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タブレットを使った登下校中の児童の見守り実証実験 熊本県荒尾市とNTTコミュニケーションズ九州支社
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週刊経済2024年2月06日発行号
熊本県荒尾市(浅田敏彦市長)と通信サービスのNTTコミュニケーションズ㈱九州支社(福岡市中央区渡邊通2丁目、町田直支社長)は1月24日、教育用タブレットを活用して登下校中の児童の見守りをする全国初の実証実験を始めた。
タブレットをもった任意の児童の現在地や行動履歴を確認し、学校内でリアルタイムに位置情報を知ることができるもの。当日は荒尾市立桜山小学校で、児童や教職員が参加して実際にデモンストレーションを実施。その後、教職員、保護者代表が参加してGPS(位置情報取得)機能を活用した児童の見守りの実証システムの活用可能性や懸念事項などの意見交換をした。
児童が登下校中に事件や事故に巻き込まれる事例は多く、警察庁によると2022年に交通事故に遭った児童の数は全国で330人にのぼり、そのうち約4割が登下校中に発生している。また、児童が帰宅途中に居場所が分からなくなるケースなどにおいて、児童を対象とした犯罪や声掛け事案の可能性も想定される。荒尾市では、こうした現状に対し登下校中の児童の有効な見守り方法を検討するため、教育用タブレットから位置情報を取得し、リアルタイムに児童の現在地や行動履歴が把握できるかNTTコミュニケーションズとともに本実証を実施していく。