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タッチ対応の多言語AI案内板の実証実験 NTTドコモ九州支社など3社


那覇バスターミナルで

㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、山﨑拓執行役員支社長)と第一交通産業㈱(北九州市、田中亮一郎社長)、移動体管理システム開発のモバイルクリエイト㈱(大分市、村井雄司社長)は、3月4日から那覇市の那覇バスターミナルにタッチ対応の多言語AI案内サービス「おしゃべり案内板」を設置し実証実験を始めた。期間は5月31日まで。
案内板はドコモのAIエージェント基盤を利用。設置場所に応じてキャラクターと対話シナリオのカスタマイズが可能で、案内スタッフの稼働削減、多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)での案内によるインバウンド対応の支援ができる。那覇バスターミナルは、特にアジア圏からの観光客が多く、市内や県内各観光スポットへ移動するための交通拠点でもあることから「おしゃべり案内板」を設置することで、インバウンド対応効果や案内所スタッフの稼働削減に向けた機能検証が可能となる。
また、今回新たに防災用サイネージとしても利用可能な災害情報表示機能を追加。万一、災害が発生した場合には、政府や地方自治体などから配信される「Lアラート」からの災害関連情報を強制的に多言語対応した情報(地震、津波、大雨情報、避難指示、避難勧告など)画面へ切り替えることもできる。
今後、3社は実証実験の結果を踏まえて、2019年度中の「おしゃべり案内板」商用化を目指すとともに、スタッフの稼働削減やインバウンド対応の課題解決に取り組むことで、より一層の働き方の効率化を提供していく。

2019年3月26日発行