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タクシー配車サービスを開始 東京のUber Japan


福岡市のタクシー会社と提携

東京のUber Japan㈱(東京都渋谷区神宮前6丁目、ダラ・コスロシャヒCEO)は10月17日から、福岡市内のタクシー会社12社と提携したタクシー配車サービスを開始すると発表した。国内10拠点目で九州では初。
同社は2010年にアメリカのサンフランシスコでスタートし、アプリを活用した配車サービスを世界中で展開している。日本では2018年から大阪や名古屋、仙台などでサービスを提供しており福岡で10拠点目となる。提携先は三五会運輸事業協同組合の11社に西日本自動車を加えた計12社で、サービスエリアは福岡市と糸島市の一部。福岡市内ではすでに同様のサービスを展開する企業があるが、同社では現金決済や割り勘機能、ドライバーと乗客の相互評価、スポットライト機能などで差別化を図る。中でも、スポットライト機能はスマホの画面全面に指定の色が表示され、ドライバーが付近に来たタイミングで乗客がスマホの色を提示することで位置を知らせスムーズな乗車を促す仕組み。
同社モビリティ事業ゼネラルマネージャーのトム・ホワイト氏は「今回の提携で効率の良い配車ができるようになることで、タクシー会社の収益拡大につなげたい」と話し、三五会運輸事業協同組合の副田直一郎理事長は「脅威となっているライドシェアをしないと確約いただいたことが提携の決め手になった。若い世代のタクシー利用機会は減ってきており、この機会は今後チャンスになると確信している」と話している。

2019年10月29日発行