タイヤ空気圧管理ソリューションサービスの実証実験 　新出光

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住友ゴム工業などと協業で

石油製品販売大手の㈱新出光（福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長兼グループＣＥＯ）は１０月５日、各種タイヤやスポーツ用品などのメーカー、住友ゴム工業㈱（神戸市中央区、山本悟社長）などと協業し、タイヤの空気圧や温度をリモート監視できる空気圧管理ソリューションサービスの実証実験を開始したと発表した。
タイヤの空気圧不足はパンクの原因の１つであり、燃費や走行性能の低下にもつながるほか、自動運転の普及による将来的なドライバーレス社会では、今まで以上にメンテナンスフリーが求められると予測し、同サービスを自動運転車両の安全・安心にもつながるソリューションサービスと位置付ける。実証実験で安全運転を支援するサービスが有効だと判断した場合、安全性と生産性を上げるビジネスモデルの構築と、マイカーリース「ラクのり」やタイヤ販売時の新サービスとして商品化を目指す。また、グループで展開する多くのＳＳ（給油所）で同サービスを提供し、ＳＳに来店するだけで空気圧の数値を自動測定できる環境を整えることで、ＳＳの価値向上につなげていく方針。
福岡、宮崎、鹿児島の３県内での実証実験に参加するのはこのほか、新出光のグループ会社で自動車関連事業を担う㈱イデックスオート・ジャパン（略称ＩＡＪ、福岡市、髙田敏道社長）や各種タイヤや自動車部品などの販売会社ダンロップタイヤ九州㈱（同市、冨田正也社長）、ＩｏＴシステムの開発・関連サービス提供のトライポッドワークス㈱（仙台市、佐々木賢一社長）の計５社。対象は新出光のメンテナンス付きマイカーリース「ラクのり」契約者車両３０台、ＩＡＪが運営する「バジェット・レンタカー」の車両５００台。①タイヤに装着したタイヤ空気圧監視システム（ＴＰＭＳ）で得た情報はクラウドを通じて確認でき、空気圧が異常値になった場合には早急な点検を促すことで、利用者の安全・安心な走行にどれだけ貢献するか②「ラクのり」契約者には、最新の測定値を「ラクのり お客さま専用マイページ」で閲覧できるようにすることで、サービス全体の質と利便性の向上③レンタカー店舗では、業務の効率性や生産性の向上に反映するか―を検証する。

2020年10月20日発行