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タイの大手ビール会社などと合弁会社を設立   ワイエスフード   東南アジアでの展開にらみ


 「九州筑豊ラーメン山小屋」をチェーン展開するワイエスフード株式会社(田川郡香春町鏡山香春工業団地、緒方正年社長)は4月初旬、タイでのラーメン事業展開を目的に、タイの大手ビール会社など現地企業2社および国内企業1社との合弁会社を設立した。
 タイでは日本食の需要が高く、すでに日本のラーメンが受け入れられているという実績もあることから、タイに合弁会社を設立し、将来的には東南アジアの拠点として展開していくことを計画。
 合弁会社の名称は「ヤマゴヤ(タイ)株式会社」で、本社所在地はタイ国バンコク都、資本金は2,000万バーツ(約6,000万円)、従業員数は約40人。代表者は緒方正年ワイエスフード社長。出資比率はワイエスフードが40%、ガストロノーム社が26%、ブンロート・ブルワリー社が20%、太陽製粉が9%、バラ・ウインドソール社が5%。事業内容は、タイおよび海外で筑豊ラーメンの直営店展開、FC募集、食材の提供など。2006年12月までに2店舗の出店を計画している。
 ブンロート・グループは1933年創業で、タイでもっとも長い歴史を持つビールメーカー。「シンハ」などが有名で、タイ国内で38%のシェア(国内2位)を持つ。売上高は日本円で約42億2,400万円、従業員数は284人。
 ガストロノーム社はバラグループの1社で、バンコクでフランス料理店2店舗を運営している。
 太陽製粉は小麦粉、専管ふすま、飼料メーカーで、1943年5月創業、資本金は一億七千五百万円、売上高は46億9,000万円。
 同社は1970年4月創業、31年5月設立、資本金は10億200万円、売上高は約42億2,400万円(06年3月期)、従業員数は181人。
 緒方社長は北九州市戸畑北区出身、47年12月21日生まれの57歳。西日本電子工業高校卒、趣味は陶芸。