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タイでサービスアパートメント事業に参入 JR九州


海外での初の不動産事業

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は12月20日、タイ王国バンコク都の主要エリアの1つ、スクンビット・アソークエリアでサービスアパートメント(以下SA)を取得し、同事業に参入した。

これは2018年度までの中期経営計画において3つの重点戦略の1つとして「新たな事業と九州外エリアへの挑戦」を掲げ、さまざまな事業で日本全国やアジアのマーケットでの事業拡大を推進する一環で、海外における初の不動産事業。SAは家具家電や食器などの生活用品が備えられ、室内清掃などのサービスが提供される宿泊滞在施設で、観光客が長期で滞在する用途のほか、駐在員などビジネスマンが住居として利用することが可能。取得したSAはバンコク都内各所へのアクセスも良好なことから安定的な経営状況にあり、今後の市場成長への期待とこれまで培ってきた不動産事業運営のノウハウを生かし、さらなる価値向上と収益の拡大が可能と判断した。SA事業の参入にあたり、現地に物件所有・運営会社としてタイJR九州ビジネスディベロップメント㈱(長井信市朗社長)を設立し、同物件を皮切りに、東南アジアのマーケット拡大を図る。

同SA「サマセットレイクポイントバンコク」は高架鉄道バンコク・スカイトレイン(BTS)アソーク駅から徒歩約10分の場所に立地。タワーAが地上32階建て、タワーBが地上27階建てで、延べ床面積は約5万1000㎡、総客室数は429室(Aが230室、Bが199室)。1999年完成で現在築18年の物件で、タワーBは2014年にリニューアルしている。共用施設として屋外プールやフィットネスセンター、レストランなどを備えている。

2018年1月16日発行