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セメント資源化工場の建設が進ちょく率3割に KARC


主要設備の設置が完了

大手非鉄金属メーカーの三菱マテリアル㈱(東京都千代田区大手町、竹内章社長)と医療・建設・環境などの関連事業を手掛ける㈱麻生(飯塚市芳雄町、麻生巌社長)が共同出資で設立した「北九州アッシュリサイクルシステムズ㈱(以下:KARC)」の建設工事が、9月1日現在で全体の約3割に到達、来年4月の稼働に向けて計画通りに進められている。

8月末までに、2階建てとなる建物中央部の骨格と、1〜2階中央部の洗浄〜脱水を行う設備の設置が完了。そのほか工場西側に敷地内のアクセス道路が整備された。今後、建物を支える柱の建設を進めるほか、加熱・乾燥を行う加熱炉、保管設備などを整備していく。

同工場長を務める山形武取締役は、「先月は大雨の影響が懸念されたものの、予定通りに進んでいる。稼働後の苅田にある当社のセメント工場との連携にも期待している」と話している。

同社は三菱マテリアルが65%、麻生が35%出資して設立された共同事業会社。17年5月に建設工事に着手、来年4月の事業開始を予定している。塩素濃度が高く、多くが埋め立て処理されていた焼却飛灰の洗浄技術を三菱マテリアルが開発したもので、三菱マテリアルが引き続き技術開発業務を担当し、麻生が営業・デリバリー業務を行う。1日の焼却飛灰の処理能力は最大116トン。

2017年9月12日発行