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スマートモビリティの実証実験を開始 福山コンサルタント


週刊経済2022年1月12日発行

佐賀県基山町で

交通・都市など調査・計画・設計コンサルタントを手掛ける㈱福山コンサルタント(福岡市博多区博多駅東3丁目、福島宏治社長)は1月8日から、佐賀県基山町でスマートモビリティの実証実験を始めた。
高齢化やマイカー依存、公共交通の維持コストなどの課題に対して、スマートモビリティ導入による効果を検証する目的。西鉄バス佐賀や基山タクシーなどと協力し、オンデマンド交通とシャトルバスを組み合わせた新たな公共交通サービス「スマートモビリティチャレンジ」として展開する。「オンデマンド交通」は、自宅から町内の各コミュニティバスのバス停へ乗合で好きな時間に乗降できるもの。ニーズや時間帯で分けて運行する「けやき通りシャトルバス」や「通勤通学シャトルバス」と組み合わせて運用する。加えて、収益源拡大の検証のため、農産品を輸送する貨客混載事業も同時に実施する。対象となるのは、オンデマンド交通が同町けやき台1~4丁目の住民、シャトルバスが同町の住民。運行時間は午前7時~午後8時。期間は2月4日まで。
同社では「町内移動の利便性と効率性の両立を図るため、機能の異なる3つのモビリティを運行する。マイカー依存度が高い方々への働きかけにより公共交通での移動を促進していきたい」と話している。