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スマートファクトリー向け保険を共同研究 スカイディスク


損保ジャパン日本興亜など2社と

AIやIoTサービスを提供する㈱スカイディスク(福岡市中央区大名2丁目、橋本司社長)は12月26日、損害保険ジャパン日本興亜㈱(東京都新宿区、西澤敬二社長)、企業のリスク研究・コンサルティングなどを手がけるSOMPOリスケアマネジメント㈱(東京都新宿区、布施康社長)とスマートファクトリーに対応した保険商品開発のための共同研究を開始した。

スマートファクトリーとは工場内の機械をインターネット環境とつなげて詳細な稼働状況などのデータを蓄積し、効率的な稼働により最大利益を生み出す工場のこと。同社はIoTデバイスで収集したデータをAIで分析して機械の故障予知などができるクラウドAIサービス「SkyAI(スカイエーアイ)」を提供しており、今回の共同研究は工場にAIやIoTを導入することで発生する新たなリスクについて調査し、それに対応する保険商品やサービスを開発するというもの。同社は「これまで熟練工が担っていた異常や故障の検知に対するAI活用や、AI活用に潜む新たなリスクに対応する保険やサービスが必要になる。リスクを最小化するための商品・サービス開発を目指す」と話している。

中島工業と水処理設備のAI・IoT活用で業務提携

また、同社は1月16日、工場向け水処理設備の設計・施工を手がける中島工業㈱(大阪市淀川区、山脇秀敬社長)と水処理関連のスマートファクトリー化促進で連携する基本合意書を締結した。

スマートファクトリー化によってスピーディーで的確なメンテナンスとともに生産性向上を図るもの。企画・研究開発・設計業務において連携して、「SkyAI」を活用した業務改善や生産性向上のサービスモデルを構築していく。同時に中島工業はAI・IoTサービスを専門とする子会社のAIエンジニアリング㈱(大阪市淀川区、普天間大介社長)を設立した。今後は工場向けの水源開発、浄水、排水の一連の水処理にAIを用いて効率化し、食品工場の水処理におけるスマートファクトリー化を目指す。第一弾として3社協働で大手食品メーカーの工場向けに、AIを用いて地下水の浄水時に必要な水量を最適化し、業務効率化につなげるサービスを提供する。

同社は2013年10月設立。資本金8億6700万円(資本準備金含む)。従業員数25人。

2018年1月30日発行