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スマホで施錠管理するシステムを試験導入 Good不動産 5月下旬から
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不動産業の株式会社Good不動産(福岡市中央区大名1丁目、牧野修司社長)は、スマートフォンを使用してマンションなどの施錠管理が可能になる「スマートロック」を5月下旬から試験導入する。今回、同商品を開発、販売するQrio株式会社(キュリオ・東京都、西條晋一社長)と協業し、株式会社Good不動産が所有する福岡市内のマンション3棟の空室物件で試験導入を進めていく。
現在、マンションなどの物件を内覧する際、現地にキーボックスを置くか、オートロックの暗証番号を開示して物件管理を実施することが主流となっているが、いつ、誰が内覧したという情報までは記録されていない。そのため近年、空室情報を不正利用して、他人名義のクレジットカードで購入した商品の配達先として使用する犯罪が発生しているという。福岡市内でもこうした犯罪が増えているため、今回のシステム導入で空室の犯罪利用抑止を図っていく。
同社が導入する「Qrio Smart Lock(キュリオスマートロック)」は、ネットで遠隔操作、管理できるシステム。まず、スマートフォンで専用アプリを取得し、アカウント登録をすると、近づいただけで鍵が自動的に開くようになる。マンションなどの内覧の際には、仲介会社が専用アプリを通じてあらかじめ不動産管理会社に内覧日と時間を指定予約する。承認を得ることができれば鍵を用いずに解錠、施錠できる仕組み。玄関ドア内側に付いている鍵金具の上からスマートロックを取り付けるため、工事は不要。牧野社長は「将来的にはQrio Smart Lockを設置した物件を高度なセキュリティ物件として紹介できるようにしたい」と話している。
同社は2009年3月設立。資本金9000万円。従業員数は約80人。賃貸仲介店舗は平尾、天神、博多、西新店を直営で、大名店をFCで展開している。15年4月期の売上高は約15億円。