NEWS

スポーツ大会運営をITで省力化する実証実験 diffeasy


試合のライブ配信のニーズなど検証

システム開発を手がける㈱diffeasy(ディフィージー・福岡市博多区祇園町、白石憲正社長)は今秋までの期間をめどに、スポーツの大会運営をWebサービスで省力化する実証実験を実施する。
これは12月18日に、福岡市と福岡地域戦略推進協議会がAIやIoTなどの技術を活用して社会課題の解決を図る実証実験を支援する「福岡市実証実験フルサポート事業」の採択を受けて実施するもの。同社はスポーツの大会運営をサポートするWebサービス「大会運営 向上心」を開発している。これはスマートフォンやパソコンを使用してデータを自動集約し、出場申し込みの受け付けやプログラム作成、試合結果の閲覧などができるため大会運営者の手間を省くことができるというもの。
これまで空手や剣道、柔道といった約40大会で、出場選手など約5万人がすでにWebサービスを利用した。実験では同社のスタッフが大会当日にサポートせずにユーザーのみでの大会運営が可能か、試合のライブ配信が可能かなどを検証し、実現を目指す。また、対象競技の拡大を目指し、福岡市にサービス導入可能な大会の提案などで協力を求める。具体的な実施時期はこれから協議するが、今年の9月ごろまでの時期を検討している。同社は「今年は金鷲旗と玉竜旗でもサービス導入予定。空手や柔剣道を主軸としながらも卓球やテニスなど別の競技にも応用していきたい」と話している。
同社は2015年設立。資本金333万1500円。従業員数15人。

2019年1月8日発行