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スペインの耐火物メーカー買収など海外戦略を強化 黒崎播磨


インドの子会社の株式追加取得も

東証一部上場で耐火物製造大手の黒崎播磨㈱(北九州市八幡西区東浜町、伊倉信彦社長)は12月26日、グローバル戦略強化の一環として、スペインの孫会社Krosaki Amr Refractories, S.A.(以下AMR社)による現地の耐火物メーカーの買収とインドの子会社・TRL KROSAKI REFRACTORIES LIMITE(以下TRL社)の株式を追加取得したと発表した。
スペインでの買収については、順調に業績を伸ばすAMR社の新たな成長戦略の一環として製造品の相互補完で国内外での拡販などシナジー効果が見込めると判断し、耐火物メーカー・Refractories, S.A.をM&Aした。これに伴い、同社も黒崎播磨の連結子会社となった。また、株式追加取得については、成長の著しいインド市場向けを中心とした拡販でさらなる業績向上が期待できることから、持ち分利益の拡大を図りTRL社の株式を追加取得した。これに伴い出資比率は51%から77・62%に高まった。同社では「今後もアジアやヨーロッパを中心とした海外展開に力を入れていきたい」と話している。
同社は1918年10月設立。1919年6月創業。資本金55億3796万円、従業員1392人(連結4439人)。2019年3月期業績予想は売上高が1430億円、経常利益113億円を見込む。

2019年2月13日発行