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スイーツ需要増に対応し関東工場を増設  イフジ産業    15年度稼動目指し来期着工


 粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業株式会社(藤井徳夫社長)は、茨城県水戸市の関東工場を増設する。着工は来期になる見込みで、2015年度の稼動を目指す。
 コンビニなどのスイーツ需要の増大に対応して首都圏での増産を図るもので、生産能力は最大3割拡大し日産約75tに引き上げる。敷地内に新工場棟を建設し、既存工場とあわせた建て屋の総面積は約4割増の約1万2100平方mになる。また、工場増設に伴い、1時間に最大約11万個の処理能力を持つ最新の割卵機を導入。総投資額は5億~6億円になる見込み。
 同社では全卵に限らず卵黄、卵白をそれぞれに商品化し、製菓用凍結卵白などの高機能・高付加価値商品の開発にも力を入れている。導入する最新機は処理能力だけでなく、卵黄と卵白の分離能力とメンテナンスに優れており、こうした面でも威力を発揮するという。さらに来期以降に2億~3億円をかけて、関西工場にも同機を導入する方針で、藤井社長は「今後は、既存の割卵機を最新機に切り替え、生産量だけでなく、質の向上と省力化を一層進めていきたい」と話している。