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ショッパーズ福岡の上層階をオフィスに イオン九州と福岡地所


総床面積は約1万1千㎡

イオン九州㈱(福岡市博多区博多駅南2丁目、柴田祐司社長)と福岡地所㈱(同市博多区住吉1丁目、榎本一郎社長)は10月2日、同市中央区天神4丁目の「ショッパーズ福岡店」の上層階をオフィスフロアにリニューアルすることを明らかにした。
福岡市が進める「天神ビッグバン」で新たに開発される既存ビルに入居するテナントの受け皿として整備する。地下1階から4階までイオン九州の商業スペースとして改装、5階から8階までを福岡地所㈱がイオン九州㈱から借り上げ、オフィスとしてリニューアルする。オフィスの総床面積は約1万1570㎡で、1フロアあたり約2975㎡。市内のオフィスではワンフロア面積が最大規模となる。商業フロアは来年春、オフィスフロアは来年夏のオープンを目指す。両社の賃貸借契約期間は天神ビッグバンが終了する2024年末まで。
同日、両社の社長はそろって会見し、イオン九州㈱の柴田社長は「天神ビッグバンが着実に進展する中、イオンとして何ができるかを考えて至った結論」とした上で、「オフィスビルのノウハウを持った福岡地所に貸し出し、オフィススペースとして活用していただきたい」と話した。福岡地所㈱の榎本社長は「イオン九州が天神ビッグバン推進のために人肌脱いでいただいたことに心より感謝したい」と強調、「1フロア900坪のスケールは福岡市のオフィス面積で最大規模。24年までは移転の受け皿としていくが、その先を見るとポテンシャルは高い。イオン九州、福岡市と協議し、まちづくりのために何ができるかを協議していきたい」と将来の方向性も語った。
また、オープン後について、柴田社長は「GMSに則った専門店化、ビルで働く人たちのニーズに対応できる“食”を新しい形で打ち出したい」とし、榎本社長はオフィスの賃料や区画について、「移転の受け皿とするため、相場より低めの設定で損益は±ゼロ。区画については読めないが、だいたい10テナントくらいになりそう」と話した。
会見には高島宗一郎福岡市長も訪れ、両社の計画について、「新たに創出されるオフィススペースは市役所西側広場の4つ分の大きさ。両社による大きな後押しを受けて、より多くの企業がビッグバンの流れに乗りやすくなる。かなり期待している」と高く評価した。

2018年10月10日発行