NEWS

シェアサイクルに電動アシスト自転車導入 東京のneuet


週刊経済2021年11月2日発行

福岡市内で300台

シェアサイクルサービス「チャリチャリ」を展開するneuet㈱(東京都千代田区、家本賢太郎社長)は10月13日から、福岡市内で電動アシスト自転車の提供を開始した。
同サービスは2018年2月に福岡市で開始。スマートフォンアプリから利用でき、専用のポート(駐輪場)を拠点に自転車を貸し出す。博多・天神を中心に福岡市内全区でサービスを提供しており、今年8月に東区・アイランドシティ方面に拡大したことで、60㎢を超えるエリアで展開。利用者からの要望があったことや、エリア拡大に伴って中長距離の移動が増えていることを受けて、利便性・快適性向上のために電動アシスト自転車を導入した。車体は自社設計で、専用駐輪場に整列しやすくするため、従来から提供している一般車とサイズを近付けた。デザイン面では車体に白い線を入れることで一般車と区別している。バッテリーの残量は同社がシステムで把握し、少ないものはスタッフが交換する。従来からの一般車の利用料金は1分6円、電動アシスト自転車は1分15円。
10月12日、事業状況と電動アシスト自転車導入の報告のため高島宗一郎市長を表敬訪問した家本社長は「東京、名古屋でも展開しているが、福岡のポート・台数やユーザー数が圧倒的に多く〝福岡のチャリチャリ〟として定着している。コロナ後の観光需要回復も見込み、より多くの方に使っていただきたい」、高島市長は「赤い自転車は、福岡の街の顔になりつつある。シェアサイクルは放置自転車やラストワンマイルといった課題の解決にもつながり、ともに街づくりに取り組んでいただいていることを嬉しく思う。電動アシスト自転車の普及、サービス拡大にも期待したい」と話した。
同社は、メルカリグループが運営していた旧「メルチャリ」事業を引き継ぎ、2019年7月に設立。20年4月からは、市と共同の「福岡市スマートシェアサイクル事業」として展開している。市内のポート設置数は420カ所以上、車両数は約2500台。